今や車は、私たちの生活の中では当たり前に存在するものとなっています。
もし、車が存在しないとしたら、物流や人の移動が滞り、現在の様な豊かな生活は成り立たなくなってしまいます。 ここでは、今の経済的繁栄に不可欠なものとなっている車の歴史についてみていきましょう。
世界初の車
先ず、車を語るうえで大切なパーツである車輪ですが、車輪は紀元前5千年の古代メソポタミアで発明をされました。 当時はそりの様な荷台の下に2つ軸の4つの車輪を付けて、荷物運搬用に用いていたようです。
その後、4輪車は世界中に普及して、馬が荷台を引くという馬車が一般化しました。 自動車は、それまで馬が荷台を引いていたものを機械で置き換えるという発想で誕生をしました。
最初に登場した自動車は、今の様なガソリンエンジンではなく蒸気機関を使ったものでした。 自動車第1号と呼べる蒸気機関自動車は、武器としての大砲を運ぶことを目的として作られました。 その走行速度は、今の自動車とは比較とならない時速10Km以下でしたが、それでも重い大砲を運ぶのにはとても役立ちました。
電気自動車とガソリンエンジン車の登場
電気自動車と聞くと環境に優しいエコな最近技術と考える方がいるかもしれませんが、実は、最初に登場した電気自動車はガソリンエンジン車の登場より前です。 19世紀には既に電気モーターと電池が発明をされていました。
世界初の電気自動車は1870年代にイギリスで開発されたトラックです。 また、1899年に自動車で時速100kmオーバーを初めて記録したのも電気自動車でした。 ガソリンエンジン車が登場する前までは、蒸気駆動車と電気自動車が4輪車の主流でした。
ガソリンエンジン車の動力となるメカニカルなエンジンは、1880年代にドイツ人が4ストロークタイプのものを発明しました。 このエンジンを4輪車に搭載したものが世界初のガソリンエンジン車です。
パーツの改良
車を語るうえで避けて通れないパーツとして、タイヤとハンドルがあります。 初期のタイヤは内部に空気が充てんされていない、すべてゴムでできたものでした。 そのため、当時のでこぼこ道での乗り心地はとても快適と言えるものではなかったのですが、その後、内部に空気を充てんしてクッション機能を持たせた今のタイヤの原型が開発されました。
また、初期の車のハンドルは板状の物でした。 丁度、今の飛行機の操縦桿の様なものです。 車の場合は、飛行機とは異なり、舵を大きく切ることがあるため、ハンドルは板状の物から円形に改良を されました。 ハンドルやタイヤの改良により、1900年頃には今の車の原型とも言えるガソリンエンジン自動車が登場をしています。
古い車と最新の車を比較してみると面白いです。 こちらに日産自動車の買取相場価格と新型車の写真が掲載されているので、チェックしてみると良いでしょう。