ここでは、最新の車事情を知るために、最近の車に装備されつつある、最新システムについてみていきましょう。
ハイブリッドシステム
2つの異なる動力源を用いて車を駆動させるシステムの事を言います。 今、世の中で主流を占めているハイブリッドシステムは、低速走行時は電気モーター駆動、それより速度の速い中・高速時はエンジン駆動となっています。
従来、フットブレーキを踏むとタイヤに取り付けられたディスクブレーキをブレーキパッドが挟み込み、車の運動エネルギーは熱エネルギーとなって放出されていました。 モーターを利用した車の場合は、フットブレーキを踏むことでモーターを発電状態とし、運動エネルギーを電気エネルギーに変換して、燃料電池に充電することができます。
その結果、従来車と比較するとハイブリッドシステム搭載車は大幅な低燃費を実現することができました。 環境に優しい車として日本だけでなく、米国でも広く受け入れられており、トヨタの「プリウス」を筆頭として、日本のハイブリッド車は売り上げを伸ばしています。
自動ブレーキ装置
今やどの車でもオプションで取り付け可能となっていると言ってよいほど普及をしている機能です。 高価格で販売をされている高級車だけでなく軽自動車の様な価格の安い車にも対応され始めています。
前方の障害物検出は1個もしくは2個のカメラを用いて形状を検出するカメラ方式、波長の短い電波を用いたミリ波レーダー方式、夜間でも使用可能な赤外線レーダー方式があります。 遠方まで電波が届いて、かつ天候に左右をされにくいことから設置コストは高くつくのですが、高級車ではミリ波レーダー方式を採用することが多いです。
自動ブレーキ装置は、とても役立つ機能ですが天候に左右されることもあるため、過信は禁物です。 万一の危機回避機能と考えて、普段は自動ブレーキ装置は働かない様な運転を心がけましょう。
パーキングアシスト
縦列駐車が苦手と言う方は女性だけでなく男性にも多いですよね。 そんな時の頼もしい味方がパーキングアシスト機能です。
まず、車を止めることができるだけの空間が空いているかを自動計測してくれるので、一見止めることは難しいと思われるような間隔の狭い場所にでも止めることができます。 パーキングアシストが自動で行ってくれるのは、ハンドル操作です。
エンジンの出力を制御するアクセルとブレーキは運転手が操作をするので、万一システムが誤作動した場合でも運転手の判断で、パーキングアシスト操作を中断することができます。