クルマ社会と言われるように、自動車は私たちの周囲で身近なパートナーとして活躍をしています。 ここでは、車がどのような形で社会に役立っているのかを整理したいと思います。
出発点は軍事物資の運搬
科学の発展は、軍事目的によるところがかなりあります。 あなたが今お使いのインターネットも、元をただせば米国で開発された軍事目的の通信手段です。
仮に核攻撃を受けて一部のインターネット回線が切断されたとしてもWEB(クモの巣)状にネットワーク回線が張り巡らされているので、通信が行えます。 また、最初にコンピュータが作られた目的は、大砲の弾の弾道計算をするためです。
車に於いても例外ではなく最初に作られた車は、重たい大砲を運搬するという軍事目的のために作られました。 また、敵の偵察や軍の上層部の人達の移動用として用いられていました。
人の移動
平和的な利用目的としては、中世の時代から普及をしていた馬車の代わりとして使われ始めました。 産業革命がイギリスで起こり、蒸気機関が発明をされました。
それを動力として蒸気機関自動車が作られました。 当時は2人乗りが一般的だったようです。 その後しばらくすると、乗り合いバス的な物ができて、多くの人々の足として活躍をすることになります。
物流の革命
車の登場は、物の運搬にも影響を与えました。 車は馬よりもパワーがあるので、一度に多くの荷物を運ぶことができます。 また、移動スピードも速いため、短時間での物の移動が可能となりました。
このことは、産業革命により大量生産された物品の流通の円滑化を図ることに繋がりました。 その結果、国家単位の経済規模の拡大にも貢献することとなりました。
車メーカーが果たしている役割
自動車メーカーが果たしている役割には様々な事柄があります。 まず、挙げられるのは雇用の創出です。
今は、日本の自動車メーカーでも北米や欧州に製造工場を持っており現地生産をするのが一般的です。 現地に工場があれば、その地域に雇用が発生することになります。 つまり、失業率の低下に貢献をしていることになります。
また、自動車は巨大産業であるため、自動車メーカーは多くの利益を得ています。 その利益の一部は法人税として国に納められることとなります。 税金を多く納めているという事は、国としての社会インフラ整備などにも役立っていると言えます。
また、国の経済規模を示す指標としてGDP(国内総生産)がありますが、自動車産業は規模が大きいためGDPの値の底上げにも役立っています。